ブラシを見せただけで逃げてしまう猫や、スリッカーのピンを嫌がって唸る犬。そんな子でも、手のひらでなでられるのは好きというケースは多いものです。グルーミンググローブは、その「なでる」動きのままラバーの突起で抜け毛を絡め取る手袋型のブラシ。価格は片手用で約350〜900円、高いものでも2,000円前後と、試しやすいのも魅力です。
10月から11月にかけては、犬も猫も夏毛から冬毛に生え替わる時期にあたります。ここでは、冬支度の抜け毛ケアに使うグルーミンググローブの選び方と、人気商品の比較、ブラシとの使い分け、冬に気になる静電気対策までをまとめました。
この記事でわかること
- グルーミンググローブが向いている子・向いていない子
- 素材・片手か両手か・サイズ調整など失敗しない選び方
- 人気グルーミンググローブ6商品の価格と特徴の比較表
- 冬の静電気を抑えるブラッシングのコツと、ブラシとの使い分け
- グローブの洗い方・買い替えの目安
グルーミンググローブが向いている犬・猫の特徴
グルーミンググローブの突起はやわらかいシリコンやラバーでできていて、皮膚を引っかくピンがありません。そのため、ブラシに慣れていない子や皮膚が敏感な子に向いています。一方で、長毛種のもつれや、アンダーコート(下毛)の奥に溜まった毛を根こそぎ取るのは苦手です。
| 向いている子 | 向いていない子 |
|---|---|
| 柴犬・フレンチブルドッグ・ビーグルなど短毛〜中毛の犬 | ポメラニアン・ゴールデンレトリバーなど下毛の多い長毛犬(仕上げ用ならOK) |
| アメリカンショートヘアなど短毛の猫 | ペルシャ・メインクーンなど毛玉ができやすい長毛猫 |
| ブラシを見ると逃げる・噛もうとする子 | すでに毛玉やもつれがある子 |
| シニアで長時間のブラッシングが負担な子 | 皮膚炎などで患部に触れられたくない子 |
実際に使ってみると、短毛の猫なら背中を10回ほどなでただけで、グローブの表面に薄いフェルト状の毛がたまるのがわかります。長毛種の場合は、スリッカーやコームで下毛を取ったあとの「仕上げのマッサージ」として使うと、表面の浮いた毛がきれいにまとまります。
失敗しないグルーミンググローブの選び方4つ

1. 素材はシリコンかラバーか
主流はシリコン製とゴム(ラバー)製の2種類です。シリコンは突起がやわらかく、皮膚へのあたりがやさしい一方、毛を取る力はやや控えめ。ラバーはグリップ力があり、短毛の犬の抜け毛をしっかり絡め取ります。皮膚が薄い猫や子犬にはシリコン、短毛の成犬にはラバーが目安です。
2. 片手用か両手セットか
片手用は約350〜900円、両手セットは約1,000〜1,500円が相場です。小型犬や猫なら片手用で十分。中型犬以上は、片手で体を支えながらもう片方でなでる場面もあるため、両手セットのほうが作業時間を短縮できます。
3. 5本指タイプかミトンタイプか
5本指タイプは指の動きに沿ってフィットするため、耳の後ろや脇の下、しっぽの付け根など細かい部分までなでやすい作りです。ミトンタイプは手のひら全体が突起面になっていて、背中など広い面を一気にケアするのに向いています。
4. サイズ調整とシャンプー時の使用可否
手首をマジックテープで調整できるタイプは、なでている途中にずれにくく、毛が手首から入り込むのも防げます。お風呂で使えるタイプなら、シャンプーの泡立てとマッサージを兼ねられて一石二鳥です。
人気グルーミンググローブ6選の価格と特徴を比較

ランキングサイトや通販サイトで評価の高い商品を、価格と特徴で比べました。価格は2026年10月時点の参考価格で、販売店やセールによって変わります。
| 順位 | 商品名 | メーカー | 参考価格 | タイプ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | グルーミンググローブ GMG900 | ビューティーワールド | 約600円 | ラバー・ミトン |
| 2 | ペットブラシ グローブ | Delamu | 約1,400円 | シリコン255本・両手 |
| 3 | ペットブラシ グローブ | Aufew | 約900円 | 高密度シリコン・煮沸可 |
| 4 | グルーミンググローブ | マルハチジャパン | 約350円 | 5本指・マジックテープ |
| 5 | とろけるハンドブラシ | L-GM | 約1,780円 | 手のひらフィット型 |
| 6 | ズームグルーム | KONG | 約1,500円 | 手持ちラバーブラシ(参考) |
ランキング各商品の特徴と選び方を、順番に紹介します。
1位: ビューティーワールド グルーミンググローブ GMG900
ラバー素材のミトンタイプで、なでるだけで短毛〜中毛の抜け毛を取れる手軽さが人気です。約600円と手頃で、はじめての1枚に選ぶ人が多い定番品。グローブに付いた毛は端からくるくる丸めるようにまとめて取れます。
2位: Delamu ペットブラシ グローブ
シリコンの突起が255本並んだ両手セットで、約1,400円。マジックテープで手首のサイズを調整でき、中型犬を一気にケアしたいときに重宝します。水洗いができるので、シャンプー時の泡立てにも使える仕様です。
3位: Aufew ペットブラシ グローブ
高密度の突起で、短毛の猫の細い毛もしっかりキャッチします。約900円で、煮沸消毒に対応しているのが特徴。皮膚トラブルが心配な子や、多頭飼いで衛生面を気にする家庭に向いています。
4位: マルハチジャパン グルーミンググローブ
5本指タイプで約350円と最安クラス。耳の後ろや脇など細かい部分のケアがしやすく、予備としてもう1枚持っておくのにちょうどいい価格です。突起はやや短めなので、毛量の多い子には物足りないかもしれません。
5位: L-GM とろけるハンドブラシ
手のひらに沿うように作られたハンドブラシで、約1,780円。グローブよりも硬さがあり、段階的にあたりの強さを調整できます。手袋をはめる感覚が苦手な飼い主さんにも使いやすい形です。
6位: KONG ズームグルーム
厳密には手袋ではなく手で握るラバーブラシですが、グローブと迷う人が多いため比較に加えました。約1,500円で、太めのラバー突起が短毛犬の抜け毛を浮かせる力は強めです。グローブを使ってみて物足りなかった場合の次の一手になります。
冬の静電気を抑えるブラッシングのコツ

空気が乾燥する11月以降は、ブラッシング中に「パチッ」と静電気が起きやすくなります。静電気が起きると嫌な思い出として残り、グローブまで嫌がるようになることもあるため、事前の対策が大切です。
- 室内の湿度を50〜60%に保つ:加湿器を使うだけで静電気の発生はかなり抑えられます
- ブラッシングスプレーを軽くひと吹き:グローブ側に吹きかけてからなでると、毛の飛び散りも減ります
- グローブを少しだけ湿らせる:水で濡らして固く絞った状態なら、抜け毛もまとまりやすくなります
- 毛の流れに沿って、ゆっくりなでる:逆なでは摩擦が増え、静電気の原因になります
1回のブラッシングは犬で5〜10分、猫で3〜5分程度が目安です。生え替わりの時期は毎日、それ以外は週2〜3回を目安にすると、部屋に落ちる抜け毛の量も目に見えて変わってきます。
スリッカーブラシ・ラバーブラシとの使い分け
グルーミンググローブは「表面の抜け毛取り」と「スキンシップ」が得意な道具です。換毛期の大量の下毛には、スリッカーブラシやアンダーコート用のブラシのほうが効率よく取れます。おすすめは次の順番で使う方法です。
- スリッカーブラシで下毛を浮かせて取る(長毛・ダブルコートの子)
- コームでもつれが残っていないかチェックする
- グルーミンググローブで表面の浮いた毛を集めながらマッサージする
短毛の子なら、グローブだけでも日常のケアは十分まかなえます。ブラシの種類ごとの詳しい比較は、犬猫の換毛期ブラシおすすめ比較2026でまとめています。ソファや服に付いた毛が気になる場合は、ペットの抜け毛取りクリーナーおすすめ比較2026もあわせてどうぞ。
グローブの洗い方と買い替えの目安
使い終わったら、まず乾いた状態で毛を手でまとめて取り、そのあと中性洗剤でもみ洗いしてから陰干しします。濡れたまま放置すると、突起の根元に雑菌が繁殖する原因になるので注意しましょう。突起が欠けたり、表面がベタついてきたりしたら交換のサイン。毎日使う場合、半年〜1年ほどで買い替える人が多いようです。
グルーミンググローブのよくある質問
Q. グルーミンググローブだけで換毛期の抜け毛は取りきれますか?
短毛の子なら日常ケアとしては十分ですが、ダブルコートの犬や長毛の猫は下毛が残りやすいため、スリッカーブラシとの併用がおすすめです。
Q. 猫がグローブを嫌がる場合はどうすればいいですか?
最初はグローブをはめた手を見せず、いつものように素手でなでてから、途中で入れ替えると受け入れやすくなります。顔まわりや頬など、猫が自分からこすりつけてくる部分から始めるのもコツです。
Q. 子犬や子猫に使っても問題ありませんか?
やわらかいシリコン製であれば問題なく使えるでしょう。生後数か月のうちから短時間なでる習慣をつけておくと、成長後のブラッシングやシャンプーにも慣れやすくなります。
Q. 右手用・左手用はありますか?
片手用の商品には右手用・左手用が分かれているものと、どちらにも使えるフリーサイズのものがあります。購入前に商品説明を確認しましょう。
Q. シャンプーのときにも使えますか?
水洗い可能と書かれているシリコン製なら、シャンプーの泡立てやマッサージに使えます。使ったあとはしっかり乾かしてから保管してください。
Q. ブラッシングで静電気が起きるのを防ぐ方法は?
部屋の湿度を50〜60%に保ち、グローブを軽く湿らせるかブラッシングスプレーを使うと静電気は起きにくくなります。毛の流れに沿ってゆっくりなでるのも効果的です。
冬毛に替わる前に、なでるだけのお手入れ習慣を始めよう
グルーミンググローブは数百円から試せて、いつもの「なでる」時間がそのまま抜け毛ケアになる道具です。まずは片手用のラバーかシリコンを1枚用意し、1日5分のブラッシング習慣から始めてみてください。
- 短毛の犬・猫 → ラバー製のミトンタイプで日常ケア
- 皮膚が敏感な子・子犬子猫 → やわらかいシリコン製から
- 長毛・ダブルコート → スリッカーブラシ+グローブの二段構え
冬毛がしっかり生えそろう12月までに習慣化できれば、来春の換毛期もぐっと楽になるはずです。

