10月に入り朝晩の気温が15℃を下回るようになると、愛犬が丸まって寝る時間が目に見えて増えてきます。夏に使っていたひんやりマットのままだと、寝床に入っても落ち着かず、人の布団にもぐり込んでくることも珍しくありません。
冬用の犬のベッドは「ふわふわなら何でもいい」わけではなく、犬の寝姿や年齢、洗濯のしやすさで向き不向きがはっきり分かれます。形とサイズを間違えると、せっかく買っても使ってくれないという失敗につながりがちです。
この記事でわかること
- ドーム型・カドラー・スクエア型など冬用ベッド5タイプの違いと価格帯
- 寝姿から決めるサイズの測り方と、小型犬・中型犬・シニア犬別の選び方
- 型番・価格つきの冬用犬ベッドおすすめ6選
- 洗える素材の見分け方と、冬のベッドを清潔に保つ洗濯のコツ
- 置き場所・ヒーターとの併用など、ベッドをもっと暖かくする工夫
冬用の犬のベッドが必要になる理由
犬は被毛に覆われているとはいえ、床に近い位置で寝るため、冷たい空気の影響を人より強く受けます。暖かい空気は部屋の上にたまり、床付近は天井付近より数℃低くなることもあるからです。
特に寒さ対策が必要な犬
- 小型犬:チワワやトイ・プードルなど体の小さい犬は、体重に対して体表面積が大きく、体温が逃げやすい傾向があります
- シングルコートの犬種:アンダーコート(下毛)がほとんどないプードル、マルチーズ、ミニチュア・ピンシャーなどは保温力が控えめです
- シニア犬・子犬:体温調節が苦手で、冷えから体調を崩しやすくなります
- 短毛種:フレンチ・ブルドッグやパグ、ミニチュア・ダックスフンドのスムースなども寒がりが多いと言われています
意外と見落とされがちなのが、フローリングからの底冷えです。薄いクッションだけでは床の冷たさが伝わるため、冬用ベッドは底の厚みもチェックしておきたいポイントになります。
冬用犬ベッド5タイプを比較|ドーム型・カドラーほか

冬用の犬のベッドは、形によって保温力と使い勝手が大きく変わります。次の比較表で、それぞれの特徴を押さえておきましょう。価格は2026年9月時点の通販価格の目安で、サイズや素材によって変動します。
| タイプ | 価格帯の目安 | 保温力 | 向いている犬 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ドーム型(屋根付き) | 約2,500〜7,000円 | 高い | 寒がり・隠れるのが好きな小型犬 | 暑がりの犬は中でのぼせることがある |
| カドラー(縁付き丸型) | 約2,000〜6,000円 | やや高い | 丸まって寝る犬・あごを乗せたい犬 | 体を伸ばして寝る犬には狭く感じやすい |
| スクエア型ソファ | 約3,000〜8,000円 | 普通 | 体を伸ばして寝る犬・中型犬 | 保温力はブランケットで補う必要がある |
| 寝袋・潜り込み型 | 約2,000〜5,000円 | 高い | 布団にもぐりたがる犬 | 中に入る習慣がない犬は使わないことも |
| 高反発マット型 | 約4,000〜15,000円 | 普通 | シニア犬・関節が気になる犬 | 冬は起毛カバーの追加が必要な場合がある |
素材の規格と保温のしくみ
保温力を左右するのは、生地そのものより「生地が抱え込む空気の層」です。フリースやボアは細かい繊維のすき間に空気をため込み、体温で温まった空気を逃がしにくい構造になっています。中綿にはポリエステル綿が多く使われ、洗濯表示の規格(JIS L 0001)で「洗濯機可」「手洗い可」が区別されているため、タグの記号も確認しておくと安心です。
寝姿で選ぶのが失敗しないコツ
形選びで一番頼りになるのは、愛犬のふだんの寝姿です。丸まって寝ることが多いならドーム型ペットベッド(約3,000円)やカドラー、横向きに体を伸ばして寝るならスクエア型、人の布団にもぐりたがるなら寝袋型が合いやすいでしょう。数日間、寝ている姿を写真に撮って見比べると判断しやすくなります。
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サイズの測り方と犬種・年齢別の選び方

ベッド選びでよくある失敗が「大きすぎて落ち着かない」「小さすぎて体がはみ出す」というサイズのミスです。
サイズの測り方
- 丸まって寝る犬:丸まった状態の直径を測り、10〜15cm程度の余裕を足します
- 体を伸ばして寝る犬:鼻先からしっぽの付け根までの長さを測り、15〜20cm程度の余裕を足します
- ドーム型:内寸の高さが、おすわりしたときの頭の高さより少し高いものを選びます
ちなみに、ドーム型は小さめのサイズ展開が多く、XSで約28×28×30cm、Sで約33×33×36cmといった表記の商品もあります。外寸と内寸が大きく違う商品もあるため、必ず内寸を確認しましょう。
犬種・年齢別の目安
| 対象 | おすすめのタイプ | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 超小型犬(チワワ・ヨーキーなど) | ドーム型・寝袋型 | ボアやフリースなど起毛素材で保温力を優先 |
| 小型犬(トイ・プードル・柴犬の小柄な子など) | カドラー・ドーム型 | 縁の高さがあごを乗せやすい高さか確認 |
| 中型犬(柴犬・コーギーなど) | スクエア型・カドラーの大きめサイズ | 底の厚みと、カバーが洗濯機に入るサイズか |
| シニア犬 | 高反発マット型・段差の低いカドラー | またぎやすい縁の低さと、体圧分散の中材 |
| 子犬 | カドラー・安価なスクエア型 | かじって壊すことが多いため、まずは手頃な価格帯で |
冬用犬ベッドおすすめ6選|型番・価格で比較

ここからは、冬に使いやすい犬のベッドをタイプ別に紹介します。価格は2026年9月時点の目安です。
1. アイリスオーヤマ ドーム型ベッド(PSB)
屋根付きのドーム型で、上部を押し下げると平らなクッションベッドとしても使えるタイプです。ふわふわの起毛素材と滑り止め付きの底面で、フローリングでもずれにくい作りになっています。手洗いに対応しています。価格は約2,500〜4,000円が目安です。
- 向いている犬:寒がりで、狭い場所に入ると安心する超小型犬・小型犬
- 注意点:洗濯機ではなく手洗い対応のため、洗う頻度が高い家庭は替えを用意すると楽です
2. アイリスオーヤマ ペットソファベッド
型番PSKM-530は、幅約53×奥行約44×高さ約14cmの角型ソファベッドです。四方に縁があり、あごを乗せてくつろげる形になっています。手洗い可能で、小型犬がゆったり丸まれるサイズ感です。価格は約3,000〜4,500円が目安です。
- 向いている犬:丸まったり伸びたり、寝姿がその日によって変わる小型犬
- 注意点:冬は起毛ブランケットを1枚敷くと、保温力がさらに上がります
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3. ボア素材の丸型カドラー
ドーナツのように縁が盛り上がった丸型ベッドで、体をすっぽり包み込む形が特徴でしょう。ボアやフェイクファーの長い毛足が体温を逃がしにくく、丸まって寝る犬と相性がよいタイプです。洗濯ネットに入れて洗濯機で洗える商品を選ぶと手入れが楽になります。価格は約2,000〜5,000円が目安です。
- 向いている犬:丸まって寝ることが多く、縁にあごを乗せるのが好きな犬
- 注意点:毛足の長いボアは抜け毛が絡みやすいため、週1回はブラシやコロコロで表面の毛を取りましょう
4. 潜り込み型の寝袋ベッド
布団のような上掛けが付いていて、犬が自分でもぐり込んで寝るタイプです。人の布団にもぐりたがる犬には、このタイプが一番しっくりくることがあります。価格は約2,000〜5,000円が目安です。
- 向いている犬:もぐるのが好きなミニチュア・ダックスフンドや、寒がりのチワワ
- 注意点:暖房の効いた部屋では中が暑くなりすぎることがあるため、息づかいが荒くないか様子を見ましょう
5. 高反発ウレタンの老犬向けマット
体圧を分散する高反発ウレタンを中材に使ったマット型ベッドです。関節に負担がかかりやすいシニア犬や、体重のある中型犬の寝返りをサポートします。冬はカバーを起毛素材のものに替えると保温力も確保できます。価格は約4,000〜15,000円が目安です。
- 向いている犬:シニア犬、関節や腰が気になる犬、中型犬
- 注意点:ウレタン本体は洗えない商品が多いため、防水カバー付きを選ぶと粗相の際も安心です
6. アイリスオーヤマ ホットカーペット(ペット用・丸形)
Sサイズの丸形(PHK-S)など、ベッドの下や中に敷いて使うペット用の電気ホットカーペットです。ベッドと組み合わせると、底冷えを防ぎながら暖かさを足せます。コードをかじられにくい保護カバー付きのものを選ぶと安心です。価格は約2,500〜4,500円が目安です。
- 向いている犬:特に寒がりの犬、留守番中に冷えが心配な犬
- 注意点:低温やけどを防ぐため、ベッドの一部だけに敷いて、暑いときに犬が自分で離れられる場所を残しましょう
結局どれを買えばいいか
- 寒がりの超小型犬:アイリスオーヤマ PSB などのドーム型
- 寝姿が定まらない小型犬:アイリスオーヤマ PSKM-530 + 起毛ブランケット
- 丸まって寝る犬:洗濯機で洗えるボア素材のカドラー
- シニア犬・中型犬:高反発ウレタンのマット + ペット用ホットカーペット
洗える冬用ベッドの見分け方と洗濯・置き場所のコツ
冬のベッドは毎日長時間使うため、よだれや皮脂、抜け毛で意外と汚れます。清潔に保てるかどうかは、買う前の確認でほぼ決まります。
「洗える」表記のチェックポイント
- 丸洗いOKか、カバーのみ洗えるのか:中材ごと洗えるのか、カバーを外して洗う方式なのかを確認します
- 洗濯機OKか、手洗いのみか:「手洗いOK」は洗濯機不可の意味で書かれていることが多いです
- 家庭の洗濯機に入るサイズか:中型犬用のベッドは、縦型洗濯機の口に入らない場合があります
- 乾きやすさ:中綿が厚いものは乾くまで1〜2日かかるため、冬は替えのベッドかカバーがあると安心です
洗濯の頻度と手順
カバーは1〜2週間に1回、本体は月に1回程度を目安に洗うと、においがこもりにくいでしょう。洗う前に粘着ローラーやゴム手袋で抜け毛を取っておくと、洗濯機のフィルターが詰まりにくくなるでしょう。柔軟剤は香りが強いと犬が嫌がることがあるため、無香料のものか使わないのがおすすめです。
置き場所の工夫
- 窓際・玄関付近は避ける:すき間風や窓からの冷気で、ベッドの中まで冷えやすくなります
- 床から少し浮かせる:すのこや厚手のラグを敷くと、底冷えがやわらぎます。冷え込みが厳しい日は、ベッドの一部にペット用ホットカーペット(約3,200円)を敷くのも効果的です
- エアコンの風が直接当たらない位置に:温風が直接当たると乾燥しやすく、暑すぎて使わなくなることがあります
- 家族の気配が感じられる場所:リビングの壁際など、人の姿が見える場所のほうが安心して使ってくれやすい傾向があります
シーズンオフの保管方法
春になって冬用ベッドを片づけるときは、洗濯して中綿まで完全に乾かしてから保管します。湿気が残るとカビやダニの原因になるため、晴れた日に半日ほど陰干しするのが安心です。圧縮袋で強く圧縮すると中綿のふくらみが戻りにくくなるため、通気性のある不織布の収納袋に入れ、押し入れの上段など湿気の少ない場所で保管しましょう。
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新しいベッドを使ってくれないときは
新品のベッドは、犬にとって「知らないにおい」の場所です。実際に、買ってきたばかりのベッドを数日間まったく使わず、飼い主の布団で寝続けたというケースもよく聞かれます。ふだん使っているタオルや飼い主の着古したTシャツを中に入れておくと、なじみのにおいで入りやすくなります。おやつで誘導して、入ったらほめる流れを数日続けてみましょう。
冬用の犬のベッドのよくある質問
Q1. 冬用のベッドはいつから使い始めればいいですか?
室温が20℃を下回り、愛犬が丸まって寝ることが増えてきたら切り替えどきです。地域差はありますが、10月下旬〜11月頃に準備しておくと慌てずに済みます。
Q2. ドーム型とカドラー、どちらが暖かいですか?
保温力は屋根のあるドーム型のほうが高い傾向があります。ただし暑がりの犬は中でのぼせることがあるため、屋根を押し下げてカドラーのようにも使える2WAYタイプを選ぶと調整しやすいでしょう。
Q3. 犬用ベッドにペットヒーターを入れても大丈夫ですか?
ペット用として販売されているヒーターなら併用できます。ただし低温やけどを防ぐため、ベッド全体ではなく一部だけを温め、犬が暑いときに自分で離れられるスペースを残すことが大切です。
Q4. ケージの中に入れるベッドはどう選べばいいですか?
ケージの内寸を測り、四方に数cmの余裕があるサイズを選びます。トイレスペースと寝床を分けられるよう、ケージの半分程度に収まるものが使いやすいでしょう。
Q5. ベッドをかじって壊してしまう場合は?
子犬や若い犬にはよくあることです。中綿を飲み込むと危険なため、かじる時期は丈夫な帆布(キャンバス)素材や、安価なマットで様子を見るのがおすすめです。かじってもよいおもちゃを別に用意しておくと、ベッドへの興味がそれやすくなります。
Q6. 多頭飼いの場合、ベッドは1つでも足りますか?
仲がよく一緒に寝る場合は大きめを1つでも使えますが、基本は頭数分あるのが安心です。1匹になりたい時間に逃げ込める場所があると、ストレスがたまりにくくなります。
愛犬がぐっすり眠れる冬の寝床を整えよう
冬用の犬のベッドは、寝姿・サイズ・洗いやすさの3点で選ぶと失敗が少なくなります。丸まって寝るならドーム型やカドラー、伸びて寝るならスクエア型、シニア犬なら高反発マットと、愛犬に合う形を選んでみてください。
本格的に冷え込む前の今の時期に準備しておくと、新しいベッドに慣れる時間も確保できます。まずは今夜、愛犬の寝姿と丸まったときのサイズを測るところから始めてみましょう。

