猫は暑さに強い?弱い?正しい知識で夏を乗り切る
「猫は砂漠の動物だから暑さに強い」という説を聞いたことがあるかもしれません。確かに猫の祖先であるリビアヤマネコは乾燥地帯に生息していましたが、現代の室内飼い猫は暑さへの耐性が低下しています。
猫の適温は20〜28度で、湿度は50〜60%が快適とされています。気温30度を超えると体温調節が追いつかなくなり、熱中症のリスクが高まります。特に以下の猫は注意が必要です。
- 長毛種(ペルシャ、メインクーン、ラグドール): 被毛が断熱材のように働きます
- 短頭種(エキゾチックショートヘア、ヒマラヤン): 鼻が短く放熱効率が悪い
- 肥満猫: 皮下脂肪が熱を閉じ込めます
- 老猫(10歳以上): 体温調節機能が衰えています
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エアコンありの場合の最適な暑さ対策

設定温度は27〜28度がベスト
猫のためにエアコンをつけっぱなしにする場合、27〜28度が最適な設定温度です。25度以下にすると猫が寒がる場合があり、逆に体調を崩すこともあります。
重要なのは温度のムラをなくすことです。エアコンの風が直接猫に当たらないよう風向きを調整し、サーキュレーターで空気を循環させましょう。
猫が自分で温度を選べる環境を作る
猫は自分で快適な場所を見つける達人です。エアコンの効いた涼しい部屋と、やや暖かい別の部屋を行き来できるようにドアを開けておくのがベストです。
キャットタワーの上段(暖かい)と床面(涼しい)で温度差ができるため、猫が好みの高さを選べるようにしましょう。
電気代を抑えるコツ
猫のために24時間エアコンをつけると、電気代が気になるところです。2026年の電気料金で計算すると、6畳用エアコンを28度設定で24時間稼働させた場合、1か月あたり約3,500〜5,000円の増加が目安です。
- 遮光カーテンで室温上昇を抑えると、エアコンの消費電力が15〜20%削減できます
- 設定温度を1度上げると約10%の節電になります
- フィルター掃除を月1回行うと冷房効率が維持されます
エアコンなしの場合の暑さ対策7つ

1. 凍らせたペットボトルをタオルで包んで設置
2Lのペットボトルを凍らせ、タオルで包んで猫のお気に入りの場所に置く方法です。ペットボトル周辺の気温が2〜3度下がり、猫が自分から寄り添います。
ポイントは結露対策。タオルなしで置くと床が水浸しになるため、必ずタオルやトレイの上に置いてください。1日2〜3本をローテーションで使うと効果的です。
2. クールマット(大理石・アルミタイプ)
価格帯: 1,500〜4,000円
大理石やアルミの天然の冷たさを利用した冷感マットです。電気不要で安全性が高く、猫が嫌がらないサイズ(40×30cm以上)を選びましょう。最初は警戒する猫もいるため、お気に入りのブランケットの上に置くと慣れやすくなります。
3. 遮光カーテン + すだれで日差しをカット
窓からの直射日光は室温を5〜8度上昇させます。遮光率99%以上のカーテンに変えるだけで、エアコンなしでも室温上昇を大幅に抑えられます。窓の外にすだれをかけるとさらに効果的です。
4. 換気で空気の流れを作る
窓を2か所以上開けて風の通り道を作りましょう。対角線上の窓を開けると最も効率よく換気できます。たですし、猫の脱走防止ネットの設置は必須です。網戸だけでは猫が開けてしまう可能性があります。
5. ウェットフードの活用で水分補給
猫は水をあまり飲まない動物です。夏場はドライフードの一部をウェットフードに置き換えることで、食事から水分を摂取させることができます。ウェットフードの水分量は約75〜80%で、1缶で約60〜80mlの水分を補えます。
6. 水飲み場を複数設置する
猫は新鮮な流れる水を好む傾向があります。家の中に3〜4か所水飲み場を設置し、少なくとも1か所は循環式自動給水器にすると飲水量が増えます。水は毎日交換し、氷を1〜2個入れて冷たくするのも効果的です。
7. ひんやり猫鍋(陶器ボウル)
価格帯: 1,500〜3,000円
陶器製の大きめのボウル(猫鍋)は、陶器の冷たさが体温を吸収して涼しく過ごせます。SNSでも「猫鍋」として人気で、見た目も可愛いのが魅力です。猫のサイズに合わせて直径30〜40cmのものを選びましょう。
猫の熱中症の症状と応急処置

初期症状(すぐ対処が必要)
- 口を開けてハァハァと呼吸する(開口呼吸)
- よだれが多い
- 耳や肉球が異常に熱い
- ぐったりして動かない
- 食欲がない
重度の症状(緊急搬送が必要)
- 嘔吐・下痢
- ふらつき・けいれん
- 歯茎が白っぽい または赤黒い
- 意識がもうろうとしている
応急処置の手順
- 涼しい場所に移動させます
- 濡れタオルで全身(特に首・脇・内股)を包みます
- 扇風機やうちわで風を当てて気化熱で冷やします
- 意識があれば少量の水を舐めさせます
- すぐに動物病院に連絡してください
注意: 氷水に浸けるのは逆効果です。血管が収縮して逆に放熱できなくなります。
よくある質問

Q: 猫に扇風機だけで大丈夫ですか?
扇風機だけでは不十分です。猫は汗をかかないため、人間のように風で涼しさを感じることができません。扇風機は空気の循環には役立ちますが、気温自体を下げる効果はないため、他の対策と組み合わせてください。
Q: 猫を留守番させる時のエアコン設定は?
28度のドライ(除湿)モードがおすすめです。冷房モードより電気代が抑えられ、湿度も下がるため猫にとって快適な環境になります。タイマーではなくつけっぱなしにしてください。
Q: 猫に水を飲ませるコツはありますか?
水飲み場を複数設置するのが最も効果的です。食事場所から離れた静かな場所に置くと飲みやすくなります。また、蛇口から流れる水を好む猫も多いため、循環式給水器を試してみてください。
Q: サマーカットは暑さ対策になりますか?
長毛種の場合、適度なカットは有効です。たですし、バリカンで丸刈りにするのはNG。被毛には紫外線から皮膚を守る役割もあるため、獣医師やトリマーに相談して適切な長さにカットしてもらいましょう。
Q: 猫にアイスクリームを与えてもいいですか?
人間用のアイスクリームは与えないでください。乳糖や砂糖が猫の消化器に負担をかけます。猫用の「アイスキャンディ」や「フローズントリーツ」が市販されているため、そちらを選んでください。
猫が快適に過ごせる夏の環境を整えよう

猫は不調を隠す動物です。飼い主が「ちょっと暑そうかな」と感じた時には、猫はすでにかなり暑がっている可能性があります。エアコンが使える環境ならつけっぱなしが安心ですし、使えない場合でも凍らせたペットボトルやクールマットで対策できます。
今回紹介したグッズと対策を参考に、愛猫が安全に夏を過ごせる環境を整えてあげてください。

