猫を飼っていると避けられないのが、壁やソファへの爪とぎです。特に賃貸住まいの場合、壁紙の傷が退去時の原状回復費用に直結するため、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
爪とぎは猫の本能的な行動であり、やめさせることはできません。しかし、適切な爪とぎを用意することで、猫の欲求を満たしながら壁や家具を守ることができます。
この記事でわかることは次のとおりです。
- 段ボール・麻・木製の3素材別メリット・デメリット
- 人気の爪とぎおすすめ10商品と価格比較
- 賃貸でも安心な壁保護対策とおすすめシート
- 爪とぎを使ってもらうためのしつけのコツ
猫の爪とぎ3素材の選び方|段ボール・麻・木製を比較
爪とぎの素材は大きく3種類に分かれます。素材によって耐久性・とぎクズの量・価格が大きく異なるため、愛猫の好みと生活環境に合わせて選ぶことが大切です。
段ボール製 — コスパ最強・種類豊富
最もポピュラーな素材で、価格は300~2,000円が中心です。軽量で持ち運びやすく、デザインやサイズのバリエーションも豊富です。猫が爪を立てたときの「ザクッ」という感触を好む子が多く、食いつきが良いのが特徴です。
デメリットは消耗が早いこと。力強くとぐ猫の場合、1~2ヶ月で交換が必要になることもあります。また、とぎクズ(段ボールのかす)が出やすいため、こまめな掃除が必要です。
麻製(ジュート・サイザル) — 耐久性重視
段ボールより硬く、耐久性が2~3倍高いのが特徴です。とぎクズが出にくく、部屋を清潔に保ちたい方に向いています。価格帯は1,500~4,000円です。ポール型の爪とぎに多く使われており、キャットタワーの柱に巻きつけられているタイプも定番です。
デメリットは、麻特有のニオイが気になる場合があること。また、段ボールの「ザクッ」感が好きな猫は、麻製の硬さを受け入れないこともあります。
木製 — インテリア性と耐久性の両立
天然木や合板を使用したタイプで、インテリアとしても美しいのが魅力です。耐久性は3素材の中で最も高く、数年単位で使える製品もあります。価格帯は3,000~10,000円と高めですが、長期的なコスパでは優秀です。
| 素材 | 価格帯 | 耐久性 | とぎクズ | 食いつき | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 段ボール | 300~2,000円 | △(1~2ヶ月) | 多い | ◎ | コスパ重視・初めての方 |
| 麻製 | 1,500~4,000円 | ○(3~6ヶ月) | 少ない | ○ | 清潔さ重視・力強い猫 |
| 木製 | 3,000~10,000円 | ◎(1年以上) | ほぼなし | ○ | インテリア性重視 |
猫の爪とぎおすすめ10選|素材・タイプ別に紹介
人気の高い爪とぎ10商品を、素材・タイプ別に紹介します。価格は2026年4月時点の参考価格です。
1. ガリガリウォールスクラッチャー(ミュー)
参考価格:約1,980円。壁に沿って置ける縦型の段ボール製爪とぎです。安定感のある台座付きで、段ボールの幅が広く体の大きい猫もとぎやすい設計です。壁で爪をとぐ癖がある猫に特に有効で、壁の代わりにこれを使ってくれるようになったという口コミが多く見られます。
2. ガリガリサークルスクラッチャー(ミュー)
参考価格:約1,280円。丸型の段ボール製爪とぎで、猫が中に入ってくつろぐこともできるベッド兼用タイプです。直径約40cmとコンパクトで、場所を取りません。裏表両面使えるため、実質的な寿命は片面タイプの約2倍です。
3. カリカリくん 爪とぎベッド(猫壇)
参考価格:約680円。コスパ最強の段ボール製爪とぎです。平置きタイプで、猫が上に乗ってといだり、寝そべったりできるサイズ感です。Amazonでのレビュー数も1万件を超える定番商品です。
4. FUKUMARU 猫用爪とぎマット
参考価格:約1,580円。段ボール製の大型マットタイプで、サイズは約44×25cm。複数の猫が同時に使える広さがあり、多頭飼いの家庭に向いています。底面に滑り止めが付いており、フローリングの上でも安定します。
5. カリカリポール(猫壇)
参考価格:約1,480円。麻ロープを巻いたポール型の爪とぎです。高さ55cmで、猫が立ち上がって伸びをしながら爪をとぐことができます。ストレッチ効果もあり、運動不足の室内猫におすすめです。とぎクズが出にくいのもメリットです。
6. ミニアニマン 立て型爪とぎ(アイリスオーヤマ)
参考価格:約980円。麻縄を巻いたコンパクトな立て型タイプ。高さ38cmと小ぶりですが、省スペースで置き場所を選びません。ワンルームの玩具にちょうど良いサイズ感です。
7. カリカリツリー(猫壇)
参考価格:約3,480円。段ボール製の爪とぎとハンモックが一体化した多機能タイプです。高さ約87cmのポールに爪とぎパネルとハンモックが付いており、キャットタワーを置くスペースがない家庭の代替として人気です。
8. マルカン CT-262 バリバリベッド
参考価格:約1,280円。段ボール製の大型ベッド型爪とぎで、サイズは約50×25×8cm。縁が高くなっており、猫が体をすっぽり収めてくつろぐことができます。爪とぎ部分は交換用リフィル(約500円)が別売されており、本体を買い替えずに中身だけ交換できます。
9. KARIMOKU CAT TREE(カリモク)
参考価格:約27,500円。家具メーカーカリモクが作った木製の高級爪とぎです。オーク無垢材を使用し、リビングのインテリアに自然に溶け込むデザインです。価格は張りますが、10年以上使える耐久性を考えると、コストパフォーマンスは決して悪くはありません。
10. 4Claws 壁掛け型爪とぎ
参考価格:約2,480円。サイザル麻の壁掛けタイプで、床のスペースを一切使わずに設置できます。賃貸で壁に釘を打てない場合は、剥がせる粘着フックで代用可能です。猫が壁で爪をとぐ癖がある場合、ちょうどその位置に設置すると効果的です。
| 商品名 | 素材 | タイプ | 参考価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ガリガリウォール | 段ボール | 縦置き | 1,980円 | 壁とぎ癖の猫に最適 |
| ガリガリサークル | 段ボール | 丸型ベッド | 1,280円 | 裏表両面使用可 |
| カリカリくん | 段ボール | 平置き | 680円 | コスパ最強・定番 |
| FUKUMARU マット | 段ボール | 大型マット | 1,580円 | 多頭飼い向け |
| カリカリポール | 麻 | ポール | 1,480円 | ストレッチ効果あり |
| ミニアニマン 立て型 | 麻 | 立て型 | 980円 | 省スペース |
| カリカリツリー | 段ボール+麻 | タワー型 | 3,480円 | ハンモック付き |
| マルカン バリバリベッド | 段ボール | ベッド型 | 1,280円 | リフィル交換可 |
| KARIMOKU CAT TREE | 木製 | デザイナーズ | 27,500円 | インテリア性最高 |
| 4Claws 壁掛け型 | 麻 | 壁掛け | 2,480円 | 床スペース不要 |
賃貸でも安心|壁保護対策とおすすめシート


爪とぎを用意しても、猫が100%そちらを使ってくれるとは限りません。特に賃貸住まいでは、爪とぎと併用して壁保護シートを貼っておくのが賢明です。
貼ってはがせる壁保護シート
半透明の吸着タイプなら、賃貸の壁紙にも跡を残さずに使えます。価格は90cm幅で1メートルあたり約800~1,500円。猫がよく爪をとぐ場所(ソファの角、柱、玄関の壁など)にピンポイントで貼ると効果的です。
コーナーガードで角を守る
壁の角は猫が特に好む爪とぎスポットです。L字型のコーナーガード(約1,200~2,000円)を取り付けると、角の両面を同時に保護できます。ネジ穴不要の粘着タイプもあるため、賃貸でも安心です。
爪とぎと壁保護の併用が最強の対策
「爪とぎで欲求を満たす(攻め)+壁保護シートで被害を最小化(守り)」の両輪作戦が最も効果的です。爪とぎと壁保護シートを合わせても初期費用は3,000~5,000円程度。賃貸の原状回復費用(壁紙張り替え1面あたり2万~5万円)と比べれば、圧倒的に安上がりです。
爪とぎを使ってもらうためのしつけのコツ

せっかく爪とぎを買っても、猫が使ってくれなければ意味がありません。置き場所と誘導の工夫で、成功率を大きく上げられます。
置き場所の基本ルール
- 猫がよく爪をとぐ場所の近くに置く(壁の前、ソファの横など)
- 猫がお気に入りの場所(窓際、日当たりの良い場所)に置く
- 複数箇所に分散して置く(最低2箇所、多頭飼いなら猫の数+1)
マタタビで誘導する
爪とぎに乾燥マタタビをふりかけると、多くの猫が興味を示します。マタタビに含まれるネペタラクトンという成分が猫の興奮を促す作用があり、約全体の50~70%の猫に効果があるとされています。
爪とぎを使ったら褒める
猫が爪とぎを使った直後に、声をかけたりおやつを与えたりすると、「ここで爪をとぐ=良いこと」と学習してくれます。反対に、壁で爪をといでいるときに大声で叱るのは逆効果です。叱るのではなく、静かに爪とぎの場所に誘導するようにしましょう。
よくある質問

Q. 猫が爪とぎを使ってくれないのですが、どうすればよいですか?
素材の好みが合っていない可能性があります。段ボールがダメなら麻製、麻がダメなら段ボールと、素材を変えて試してみてください。置き場所も重要で、猫が普段過ごす場所の近くに移動すると使ってくれることがあります。
Q. 爪とぎの交換時期の目安は?
段ボール製は1~3ヶ月、麻製は3~6ヶ月、木製は1年以上が目安です。段ボールの表面が毛羽立って平らになってきたら交換のサインです。
Q. キャットタワーと爪とぎ、どちらを先に買うべきですか?
まずは爪とぎから始めるのがおすすめです。キャットタワーには爪とぎ機能が付いていることが多いですが、猫が好む素材や角度を先に把握しておくと、キャットタワー選びでも失敗しにくくなります。
Q. 賃貸で猫を飼う場合、壁の傷は退去時にどのくらい請求されますか?
壁紙の張り替え費用は1面あたり約2万~5万円が相場です。複数の壁に傷がある場合、合計で10万円を超えることもあります。爪とぎと壁保護シートの併用(初期費用約3,000~5,000円)で、この出費を予防できます。
Q. 多頭飼いの場合、爪とぎは何個必要ですか?
猫の数+1個が理想です。たとえば猫2匹なら3個。それぞれの猫が自分のお気に入りを見つけられるよう、素材やタイプを変えて複数置くのがおすすめです。
Q. 爪切りと爪とぎ、どちらが大事ですか?
どちらも大事ですが、役割が異なります。爪切りは爪の長さを調節するもので、爪とぎは古い爪の外側を剥がす行為です。爪とぎは猫のストレス発散や縄張り意識のマーキングにも使われる本能的な行動なので、爪切りをしていても爪とぎは必要です。
Q. 爪とぎのとぎクズが気になります。対策はありますか?
段ボール製のとぎクズが気になる場合は、麻製や木製に切り替えると大幅に減らせます。段ボール製を続ける場合は、爪とぎの下に新聞紙やペットシートを敷いておくと掃除が楽になります。
愛猫が喜ぶ爪とぎを見つけよう
爪とぎは猫の本能を満たしながら、壁や家具を守るための必須アイテムです。今回紹介した10商品の中から選ぶなら、次のステップで進めてみてください。
- 愛猫が普段爪をとぐ場所と角度を観察(縦型か平置きかで選ぶタイプが変わります)
- まずはコスパの良い段ボール製から試す(カリカリくんなら680円でスタートできます)
- 賃貸なら壁保護シートも併せて導入(爪とぎ+シートで3,000円前後)
キャットタワーを検討中の方は、キャットタワーおすすめ10選の記事も参考にしてみてください。爪とぎとタワーを組み合わせることで、愛猫の運動不足解消と爪とぎ欲求の両方をカバーできます。

